
建築写真で広角レンズだけを使ってはいけない理由

建築写真というと、広角レンズを思い浮かべる方が多いと思います。
私たちももちろん使います。
空間全体を見せたり、建築の構造を伝えたりするためには欠かせないレンズです。
ただ、建築撮影ですべてを広角レンズだけで撮るのは、少しもったいないと思っています。

広く写すことと、空間を伝えることは違う
広角レンズを使えば、部屋全体を一枚に収めることができます。
ただし、その建築の魅力が「広さ」だけとは限りません。
壁の素材。
家具。
窓から入る光。
建具。
アート。
建築家が考えた視線の抜け。
そこに魅力がある場合もあります。
レンズを変えると、建築の見え方が変わる
私たちは建築撮影の途中で、意図的にレンズを変えることがあります。
少し長いレンズで撮ると、広角では見えてこなかった光や素材の重なりが見えてくる。
背景を少しぼかすことで、空間全体ではなく、その場所にいる人が実際に目を向けるような部分を見せることもできます。
竣工写真として必要な「正確な写真」と、広告やWebサイトで必要になる「感じる写真」。
両方を撮っておくことが大切です。
建築家が設計したものをどう伝えるか
建築写真は、カメラマンの作品を作るためだけのものではありません。
建築家やデザイナーが何を考えたのか。
その空間のどこを見てほしいのか。
そこを理解することが重要です。
広角、標準、望遠、シフトレンズ。
レンズは目的ではなく、その意図を伝えるための道具です。
LS STUDIOでは京都を拠点に、竣工写真、建築、インテリア、ホテル、店舗などの撮影を行っています。
空間全体を記録する写真と、その場所の空気を感じる写真。
その両方を残すことを大切にしています。
